私が軽貨物を始めたのは26歳の頃でした。
もともとは、アルバイトとして佐川急便に入って、ナイト便の配送をやっていました。
もちろん宅配は初めてで、当初はナイト便要員ということもあって通常回る昼間のエリアよりも広い地域の荷物を任されていました。
平日はナイト便、土日は朝から晩までフルシフトで入っていたので、1時間あたりに回る件数も自ずと増えていき、気付けばその営業所で〝宅配の申し子〟と呼ばれるまでに成長していました。
今までの、業務委託における宅配ドライバー報酬。
宅配というのはその人のセンスが問われる仕事だと個人的には思うわけで、それこそルートの回りかたから荷物の積み込み方、宅配だと殆どが路駐になるので軒先での車の停め方、こういったひとつひとつのことをトータルで考えた時にその人の効率の良し悪しが見えてくるわけです。
だから、1日80件しか回れない人がいたかと思えば、かたや200件回れる人が出てくるのです。
仮に今の例で言えば、1日に80件しか回れない人の単価は@140×80=11,200円。
じゃあ、1日に200件回れる人の単価は?というと@140×200=28,000円。
しかも、これはあくまでも、全て配達完了出来た場合の日当になるので、不在で持ち戻りがあればそれは1円にもならないのです。
よく求人で目にする、〝やればやった分だけ!〟という謳い文句はまさにこういうことなのです。
だから宅配の案件の求人には、月収40~80万も可能!と記載されていることも多いです。
でも、その金額に目を奪われてやってみたものの、初心者が初月からそんな金額を稼ぐのはなかなか至難の業…(; ・`д・´)
そう。宅配は、地域によってその地域の特性を持っていたりするわけですね。
例えば、マンションばかりのエリア、戸建てばかりのエリア、一方通行の多いエリア、山道が多く一軒一軒に距離があるエリアなど、その地域によって回りやすさや在宅率も変わってきます。
だから、ただ荷物を順番に回るだけではなく、午前中在宅してる可能性の高い荷物から回ったり、夜にならなきゃ落ちない荷物はあえて朝から持ち出さずに午後便で夕方持ち出すなどの工夫が必要になってくるのです。
そうでないと、不在票を書いてばかりで荷台の荷物が全然減らないという現象が起こるのでモチベーションが下がってしまいますよね。
ということで、ここまで宅配はセンスがないと稼げないということをお伝えしましたが、私も今まで散々宅配をやってきたけれど、やればやった分だけとは言え、繁忙期と閑散期とではもちろん荷量は上下するため月収も不安定、結婚して子供を産んでからは安定を求めるようになりました。
ここで宅配をやめて、仕事内容を社内便やルート便に移行しました。なぜなら、宅配は1個いくらという単価の世界ですが、あらかじめ決められた場所に配達をすれば良い社内便やルート便は日当が決まっていることが殆んどなので、“安定”という意味では稼働日数に対して最低限の収入は保証されているからです。
軽貨物は、その人のニーズに合わせて仕事を選べるのも良いところだと思います。
ガッツリ稼ぎたいなら宅配をやればいいし、そんなにたくさん稼げなくても普通に生活できるくらいの稼ぎでいいのであれば社内便やルート配送をやればいいし、定年してからも年金だけでは足りないからその足しにとか、健康のために働いていたいということであれば、数万円の稼ぎがあればいいっていう人もいます。
軽貨物の仕事はすべて自分次第、ということが言えます。
彗星の如く現れたAmazon Flexの気になる報酬形態やオファーの取り方。
しかし、そんな宅配業界に旋風を巻き起こしたのがAmazonFlexです!
RabbitというAmazon独自のアプリを使って、個数単価ではなく時間制のオファーをとって荷物を配達していくのですが、これがまたよく出来ていて、最初からAIがルートを組んでくれています。
尚且つ、ゼンリン地図のシームレス運用で住宅地図が導入されているので、同番地が複数あるような場合でも確実に配達を完了させることが出来ます。これはほんとに画期的だと思います。
佐川急便、ヤマト運輸、AmazonFlexで宅配経験のある私が、ダントツでオススメしたい!!!
何って、わざわざ荷札見て地図で確認してルートを組むという工程が必要ないこと。
それから、積み込み時の作業についても、荷物があらかじめバッグに詰められていて、そのバッグ毎にQRコード読み取るだけだから楽チン!
なので、デリバリーステーションにいる滞在時間て、せいぜい10~15分くらい。
もう、このタイパの良さよ。最初、心から感動したよね。半分以上が置き配指定だし、配達完了率がこの上なく良いのもポイントです。
アマフレでは代引きを取り扱ってない為、釣銭などを用意しておく必要もないし、奇跡的に全て配達完了して持ち戻りがない場合はそのまま直帰してもいいので、それがまた魅力だったりもして(空になったバッグは折りたたんで次回稼働するときに持参すればOK)。
そして、冒頭からお伝えしていたように、今までは宅配といえば1個いくらという単価が当たり前でしたが、個数に左右されず時間制で収入源が保証されているという、宅配の業務委託の概念を覆す報酬形態の採用は、当時とても斬新なものでした。
ベテランであればあるほど個数をもたされ疲労困憊していた業務委託のドライバーが、アマフレに切り替えたことでとても楽になったという人も沢山いました。逆に、あまり宅配のセンスがなくて1日100件回るのがやっとだった人にもストレスがなく回れるということでアマフレに切り替える人もいました。実際、置き配推奨のAmazonでの配達完了率は、私の体感で言えば日によって変動はあれど96~100%です。
しかし、佐川急便はこのご時世でも置き配に関してはとても厳しく、置き配で解雇になった業務委託ドライバーは数知れず。そのため、不在の持ち戻り件数は40個とかざらにありました。200個持ち出して40個の持ち戻りということは、配達完了率は80%ということです。それをまた翌日も積み込んで回るわけです。しんどいですよね。
AmazonFlexのうまみを味わってしまったらもう、他の宅配会社には戻れないという後遺症がもれなく付いてきます。笑
だから、宅配をやったことがなくて躊躇してる人はまずAmazonFlexに登録して宅配デビューしてみるといいと思います。そこで自分が宅配に向いているのか、意外と好きだなぁとか苦手だなぁっていうのもわかるので、自分を知るためにはいいと思います。
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